「なんで勉強しなくちゃいけないの?」 あなたならどう答える?

2016.08.23 子供の未来
なぜ勉強するの

遊んでばかりいる子どもでも、小学生の悩みのトップは、やはりお勉強に関してなのです。「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と子どもから聞かれたことはありませんか? かつて子どもだった私たち大人も、一度は考えたことがあったはず。
 
今、親としてどういう答え方をしたらいいのでしょう?
 
「そんなこと考えなくても、一生懸命勉強してれば、そのうちわかるわよ!」
「やりたくないからって、そんなこと言うんじゃないの!」
なんて、つい言っていませんか?
 
でも子どもはそんな言葉では納得はしていません。「これ以上ガミガミ言われるくらいなら、黙ってわかったふりしちゃおう」と、そっとその場から離れていきます。離れていくのは、“その場”だけではなく“心”です。

 
少し話は外れますが、子どもたちに実施したアンケートで気になることがありました。アンケートの質問に対してほとんどが「なし」と答える子どもが数人いることです。
 
将来の夢・欲しいもの・やってみたいこと等、興味がないのか、何かを要求しても無駄だとはじめから諦めているのか?
 
子どもから何かを投げかけられた時に大事なのは、向き合って話を聞いてあげる姿勢を示すことなのです。「あなたの言っていることをちゃんと受け止めるわよ」ということが、子どもに伝わることが大事なのですね。

 

子どもの成長度に合わせて、自分の経験も踏まえた話を

 
以前、私も中学生の息子に聞かれたことがありました。
 
そのとき私は「勉強はね、大人になっていろんな困ったことが起きたときに、勉強したことがその問題を解決してくれるのよ。こんなの役に立たないとか思うかもしれないけれど、いろんな考え方や勉強した経験が活きて自分が乗り越えていく力になっているんだよ」というような意味のことを言った気がします。
 
他にもこんな返答例もいかがでしょうか。
 
「難しいことを勉強するのは、その練習だ」
 
「早めにやる気を出したほうが楽。勉強を楽しめると人生も楽しくなる」
 
「勉強は知識をつけるためだけにするんじゃない。たとえばテストなら、目標に向かって努力する力。難しい問題を解くのは、集中して物事を考える力をつけるため。知識が直接将来の役には立たなくても、真面目に勉強に取り組んだ経験は必ず生きる力になる!」(PRESIDENT Online参照)

 
言い方はそれぞれで、大人が今になって思うことなので、子どもの心にぴったり刺さるかどうかはわかりません。しかし、子どものSOSを放ったらかしにしないで、子どもの成長度に合わせて、自分の経験も踏まえて話をしてあげてみてください。
 
そのときにわからなくても、「そういえば、お母さんがこんな事を言ってたな……」ということが、後になって思い浮かぶ時があるものです。
 
そういった、ひとつひとつの子どもとの関わりが、親子の絆を太くしていくのだと思います。

 
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