〈私立〉と〈公立〉の教育費、トータルでどれくらい違うの?

2016.07.25 子供の未来
私立と公立の教育費の違い

「子どもが少しずつ塾も行き始めた。この先、教育費はいったいどれくらいかかるの?」と、まだお子さんが小学校・中学年くらいで予想もつかない方、意外と多いのでは。

公立と私立では、かかってくる教育費はかなり違います。小学校、中学校、高校、大学、どの時点で受験するかでも、教育費に変化がありますよね。

小学生〜大学までオール公立の場合と私立の場合の教育費(進学費用)を比べると、おおよそ以下のようになります(全国平均教育費)。
 

小学校~大学オール公立の教育費

たとえば公立小学校→公立中学校→都立高校→国立大学に進学した場合の平均教育費は下記のようになります。

・小学校年間教育費……305,807円〔授業料0円、教材費等55,197円、給食費42,035円、学校外活動費(習い事など)208,575円〕
×6年間でおよそ1,834,842円

・中学校年間教育費……450,340円〔授業料0円、教材費等131,534円、給食費36,114円、学校外活動費(習い事など)282,692円〕
×3年間でおよそ1,351,020円

・高校年間教育費……386,439円〔授業料0円、教材費等230,837円、学校外活動費(習い事など)155,602円〕
×3年間でおよそ1,159,317円

・大学4年間教育費……入学費用796,000円+在学費用4,388,000円=5,184,000円

すべて公立で行ったとしても、トータル約952万円。教育費だけでおよそ1,000万円近くかかるということですね。
 

小学校~大学オール私立の教育費

小学校~大学まですべて私立に進学した場合の平均教育費は下記のようになります。私立はそれぞれ独自に定めているので、違いはありますが、あくまで平均で。

・小学校年間教育費……1,422,357円〔授業料450,437円、教材費等372,030円、給食費40,229円、学校外活動費(習い事など)559,661円〕
×6年間でおよそ8,534,142円

・中学校年間教育費……1,295,156円〔授業料440,394円、教材費等557,132円、給食費3,380円、学校外活動費(習い事など)294,250円〕
×3年間でおよそ3,885,468円

・高校年間教育費……966,816円〔授業料237,647円、教材費等484,565円、学校外活動費(習い事など)244,604円〕
×3年間でおよそ2,900,448円

・大学4年間教育費……入学費用940,000円+在学費用5,968,000円=6,908,000円
オール私立になると、およそ2,222万円! 数字だけ見ると、思わず宝くじにすがりたくなります……。しかも、大学で理系や医学系に進むと、プラス200万円に!

中学校以上になると、教育費以外に制服や修学旅行などの費用もかかってきます。さらに、高校になると給食がなくお弁当になりますが、学区内通学ではなくなる場合が多いので通学交通費などもかかってきますね。

小学校は私立が公立の約4.5倍、中学は約2.8倍、高校は約2.5倍……、うーむ、この差は大きい!! ただ、大学になると公立・私立でも教育費にさほど差がないですね。大学によっては公立よりも安い私立もあるようです。
 

見落としがち! 入学試験にかかる費用

ちなみに、教育費は学校・塾・習い事だけではありません。

「試験を受ける」それだけでけっこうなお金がかかります。大学は試験日がかぶらなければ何校でも受けられるので、受けた分だけかかるわけです。

1校あたり受験料
私立小学校……約3万円
私立中学校……約1万8,000円
公立高校……約2,200円
私立高校……約1万5,000円

〔大学〕
センター試験……約1万8,000円
国公立大学検定料、前期・後期ともに……約1万7,000円ずつ
私立大学(1校あたり)……約3万5,000円

受験料も教育費のひとつ。やみくもに受けるのではなく、受けたい学校をしっかりリサーチして、受験校を絞ることも大切です。
 

大切なのは情報収集と家計の見直し

いかがでしたか。上記を参考に、中学校から私立、高校から私立など組み合わせてみるとざっくりとしたトータル教育費が出ると思います。これだけ見ると、「こんなにかかるのか……、大学まで行かせるなんて無理かも!」と不安になってしまいますよね。

しかし、いきなり一気に何百万、何千万かかるわけではありません。その時その時で払えればいいのです。子どもが小さいうちに貯金を始めれば大丈夫。

たとえば、児童手当をまるっと貯金したり、生命保険料を見直して学資保険に回すなど、安全確実に教育費を貯める準備を進めてみませんか。「あれだけ教育費と労力をかけたのに」なんて後悔しないよう、家計の見直しと、しっかりとした情報収集もしておきたいですね。

 

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