一人暮らしは絶対にダメという父。

2016.11.21 子供の未来
一人暮らし 反対

 
私は高校3年生の女子です。東京の大学を受験することになっていますが、父が一人暮らしに大反対なのです。電車通学しろと言って譲りません。
私は大学に入ったら、一人暮らしをしながらやりたいことがあるのです。もちろん、足りない生活費はアルバイトで賄おうとも考えています。
どうやって父を説得したらよいでしょうか?
 
 

3人のお子さんを県外の大学に出した経験を持つ「うすい学園」の柴崎龍吾代表に親の本音・子どもの気持ちを語っていただきました。

 
この時期になると、必ずそのようなご相談を受けます。群馬は都内への通勤・通学者が増えていますし、通えない距離でもありません。それぞれのご家庭の事情もあるので、私の一方的な立場でお話しすることになりますが…。
 
私自身は3人兄弟で、3人共、県外の大学に行かせてもらいました。今考えると、経済的に大変だったと思います。子どものころはそんなことを考えもせず、私は京都の大学へ行きました。奨学金をもらえたのが救いだったかもしれません。
 
ひとり暮らしの4年間で、「自分のことはすべて自分でする」ということを学びました。当たり前のことのようですが、親から離れて初めて実感するのです。親や兄弟や友達がそばにいた高校までとは、全く違うわけです。ひとりで暮らすことで、ひとりでいろんな体験をするのです。今までとは違った世界を見て、様々な人と出会うなかで、いろいろなことを考えさせられました。それがあったから自分は本当の意味で自立できたのかなと思っています。
 
そのため、自分が親になってからは、子どもたちに「県外に行け!家にいたらダメだ」と言い続けました。でもそう言いながらも、実際に3人の子ども達が家から居なくなると「何をしているのか、ちゃんとやっているのだろうか?」と心配にもなるのです。アメリカまで行ってしまった息子に会いに行ったときには、こんな荒涼とした砂漠のようなところでひとり生活しているのかと思うと涙が出ました。早く帰って来いと言いたいのを我慢したものです。「県外に出ていけ」とは言いつつも、それはそれで寂しいし心配なものなのです。
 
でも、いつかは巣立っていく子どもたちです。そして子どもたちはそれぞれひとりで生活していかねばならないのですから、大学進学という機会が良いチャンスだと思います。子どもは親のそばだと、なかなかひとり立ちできません。親が世話をやいてしまうことが多いですからね。
 
ひとり暮らしというのは、成長していく上で何よりも良いプロセスになると思います。
 
 
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