フィンランドと日本の教育の違い

2017.08.07 子供の未来
フィンランド 日本 勉強

Q.「PISA」という国際的な学習到達度調査があると聞き、気になっています。第1位はフィンランドとのことですが、日本はどのくらいの順位にいるのでしょうか?また、日本とフィンランドの教育の違いはどんなところなのでしょうか?

 

 

■うすい学園柴崎代表からのアドバイス

 

A.「PISA」はOECD(経済協力開発機構)が、15歳児を対象に、世界的に行っている試験形式の調査です。経済の発展と教育レベルの関わりを調べることが目的です。

残念ながら、年々日本は順位が落ちていて、今は7~8位くらいです。近年は香港や韓国が頑張っていますね。

第1位はフィンランドです。同国の教科書は日本のものとはまるで異なります。日本語訳した一例を下記に記します。

 

「新聞記事を読んでみましょう。この記事に写真が掲載されている場合、写真をよく見て、次の点を確かめましょう」

A写真を撮ったのは、記事を書いた記者である。

B写真を撮ったのは、カメラマンである。

C写真は、記者やカメラマンが撮ったものではなく、別の資料から引用したものである。

 

こういったことを考えさせる教科書なんですね。

必ず新聞記事や写真には何かの意図がある。何かを主張しているはず。そんなことを読み取らせるのです。そしてそれを発表させることに力を入れています。

学ぶ側も大変ですが、教える側もかなりの力が必要だと思います。それだけ国として教育に予算を付けているのです。

今、中等入試だけでなく、高校入試や大学入試にもこういった問題が増えています。知識だけを覚えればいい時代は終わりました。自分で考え、発表できる力を小さいうちから身につけておきましょう。

 

 

うすい学園の理念は「生徒の可能性を最大限に広げること」

 

 

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